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やっぱり恐い「無痛分娩」

 

未妊~妊活、妊娠・出産・育児、

そして産まないことも含めた

「あなたのお産」を通して、

 

あなたがより輝いた人生を送る応援をする
助産師・Birth Designer(バースデザイナー)
Miss.Ooこと太田敏枝でございます。

 

 

 

 

 

以前の当直でのお話です。

 

無痛分娩を希望されている、

初産婦のA様が、

 

夕方に、

前期破水で入院されました。

 

翌日の明け方から、

陣痛が始まりました。

 

なので、

無痛分娩の準備を始めます。

 

普段は、

ホテルの様なモダンな

落ち着いた分娩室です。

 

不要な機械類は、

すべて隠されていて、

 

必要なときに、

必要なものだけを

出して使える様になっています。

 

ですが、

無痛分娩のときには、

様相がガラッと変わります。

 

すぐに酸素が使える様に配置し、

 

救急処置が施せる様に、

救急カートを準備し、

 

自動血圧計や酸素分圧計、

輸液ポンプなど、

 

分娩室の中が、

所狭しと器械だらけとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

器械の準備ができたら、

 

赤ちゃんが

元気かどうかを確認し、

点滴もします。

 

無痛分娩の準備が

整った頃、

 

A様の陣痛も、

強くなり、

 

陣痛間隔が2〜3分で、

効果的な陣痛になっていました。

 

子宮口はまだ2cmでした。

 

無痛分娩をする時には、

陣痛の痛みを、

産婦さんに数値化してもらいます。

 

痛みのレベルを、

無いが「0」最高が「10」の、

 

10段階として、

今がどの段階にあるかを確認します。

 

そして、

痛みのレベルが「3」以上になれば、

麻酔薬を入れ、

 

薬の効果を確認しながら、

「1」〜「2」のレベルを

キープする様に麻酔薬を増減させます。

 

 

脊椎にチューブを入れた時は、

「3」のレベルになっていました。

 

ですが、

すぐに無痛分娩に使う、

麻酔薬を入れるわけではありません。

 

 

最初にチューブを入れて、

テスト薬として、

軽い麻酔薬を少量入れます。

 

A様も同様に、

脊椎からチューブを入れ、

テスト薬を少量入れました。

 

 

その後、

横向きの姿勢から、

仰向けになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

その途端、

収縮期血圧が130代から、

50代まで急激に下降し、

 

A様も耳の不調と、

気分不良を言われました。

 

意識は消失していませんが、

意識レベルは下がり、

 

赤ちゃんの心音も

下がっています。

 

 

すぐに、

横向けに戻し、

 

深呼吸を促し、

点滴のスピードを上げ、

水分を補給いたしました。

 

赤ちゃんの心音は

すぐに回復しましたが、

 

A様の血圧は、

10分くらいかかって、

ゆっくり回復していきました。

 

 

まだ、

本格的な薬剤を使用していないのに、

 

麻酔のレベルが、

知覚だけでなく、

運動もできないレベルに効いており、

 

いわば、

帝王切開術ができるくらいの

麻酔の効き方になってしまっています。

 

幸い、

呼吸中枢のレベルまで

達していなかったので、

 

呼吸に問題はなく、

酸素分圧の低下も見られませんでした。

 

あっ!という、

一瞬で状態が変わってしまいます。

 

本当に、

無痛分娩の時には、

緊張が強いられます。

 

 

 

A様に陣痛の感覚は

全くなくなり、

 

陣痛自体も、

2分間隔だったのが、

3〜4分間隔となり、

 

間延びして、

強さも弱くなっています。

 

9時を過ぎ、

とりあえず、

A様の状態が落ち着いたところで、

 

Miss.Ooは当直を終了し、

帰りました。

 

正直、

どっと疲れました。

 

ですが、

その後の経過が気になり、

なかなか眠れませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の当直のときに、

その後の分娩経過を見ると、

 

やはり、

陣痛促進剤を

使用していました。

 

陣痛が弱くなっていたので、

陣痛促進剤を使用し、

 

そのため、

陣痛の痛みが増してきて、

 

結局は、

無痛分の麻酔薬も調整しながら、

使っています。

 

 

13時に子宮口が全開し、

 

赤ちゃんが生まれたのは、

 

14:23

 

 

です。

 

 

 

その間も、

赤ちゃんの心音は落ちていて、

 

対位を変えたり、

酸素を使ったり、

 

陣痛促進剤を調整しながら、

経過を見ていたようですが、

 

子宮口が全開してから、

 

さらにシビアに、

赤ちゃんの心音が落ちていました。

 

 

そのため、

結局、

 

会陰切開をして、

酸素を使い、

 

赤ちゃんの頭を引っ張る

吸引分娩と、

 

子宮を圧して分娩する

クリステレル圧出法にて、

 

ようやく分娩に至ったようでした。

 

 

赤ちゃんは、

3402gの女の子で、

元気に生まれています。

 

 

お母さんも、

出血が約550mlと、

少し多めですが、

 

産後の経過も良好に、

予定通り母児ともに

退院したようです。

 

 

 

無痛分娩を開始するまでは、

順調な経過だったのに、

 

麻酔のチューブを入れ、

テスト薬を注入したところから、

 

急激な血圧の下降、

 

それに伴う、

意識レベルの低下と、

赤ちゃんの心音下降。

 

陣痛が、

弱くなることによる、

陣痛促進剤の使用。

 

そして、

赤ちゃんの心音下降、

 

そのための、

 

酸素供給、

 

会陰切開、

 

吸引分娩、

 

クリステレル圧出法。

 

赤ちゃんの心音が下がるのは、

苦しいサインの一つです。

 

ですから、

早く赤ちゃんを産む必要に迫られます。

 

そのために、

会陰切開と吸引・クリステレルを

したと思います。

 

ただそれだけではなく、

おそらく、

無痛分娩のために、

 

陣痛も弱く、

A様自身も、

有効な腹圧がかけられず、

 

娩出力も

弱かったのだと思います。

 

 

A様の血圧と意識が回復してからの、

赤ちゃんの心音下降は、

 

無痛分娩が

原因だとは言えません。

 

何が、

原因だったのかは、

わかりません。

 

 

「〜たら」

 

「〜れば」

 

はよくないのはわかっています。

 

 

ですが、

どうしても、

 

無痛分娩を選択していなければ、

どうだったのだろうかと考えてしまいます。

 

 

A様ご家族のお産なので、

Miss.Ooが

とやかく言うことではありません。

 

 

それでも、

あえて言わせてください。

 

 

何もしなくても、

お産はできるものなのに、

 

あえて、

こんなリスクを冒してまでも、

 

「無痛分娩」

 

をする価値があるのでしょうか?

 

 

こんなリスクを冒すよりも、

 

まずは、

あなたができる努力を、

最大限してみてはどうですか?

 

 

簡単に「楽」するための代償としては、

あまりに大きなリスクでは

ないかと思ってしまいます🎵

 

 

 



 



 

 

 

あなたが今まで以上に、

楽しく・美しく・自分らしく過ごせますように*:..。o○☆゚・: 

 

最後まで読んでくださり、
ありがとうございましたo(^-^)o